建築業界での慣習
著者:板東 達哉
巷ではコロナウイルスが猛威を振るっておりますが、それに打ち勝てるよう、元気を目一杯振るっております。
どうも、協栄ハウスの板東です(^O^)/
3月も始まり弊社も年度末を迎え、新年度に向けお引渡しのお家も増えてきております。
しかしお引渡しのお家もあれば、新たに工事スタートのお家もたくさんございまして、最近は多くの着工前の地鎮祭にも参加させていただいております。
実は、その地鎮祭に関係する、建築業界の慣習について一つお話を。
皆様が何かを新しく始めるときやお祝い事は、できるだけ気持ちよくいい日にしたいと思われることが多いかと思います。
その際によくカレンダーで、大安や仏滅の六曜(ろくよう)を確認しませんか?
実は建築業界には六曜よりも大事な、『三隣亡』という日が存在します。
私もこのお仕事をするまで知らない言葉でしたので、多くの方は初耳かと思います。
三隣亡とはこの日に建築を始めると、火事を起こし近隣3件を焼き滅ぼすという言い伝えのある日です。
三隣亡は月に2~4日、1年でおおよそ30日あり、建築業界では、古くは江戸時代からこの日に上棟式や地鎮祭などのお祝い事を避ける慣習があります。
あくまで古くからの慣習なので、実際に実害を被るというのも違いますし、大安と三隣亡が重なった日でも大安ですので、さほど心配する必要はありません。
では三隣亡で建築ごとを避ける本質は何かといいますと、ご近所の安心・安全を願うという、ある種の配慮に他なりません。
そこの土地に家を建てるということは、その地域で今後生活をしていくということなので、近隣への配慮が受け継がれてきた結果が、今の三隣亡になっています。
ですので、やはり三隣亡は近隣に配慮して、建築関係の祝い事を控えたほうがいいでしょう。
三隣亡も六曜も由来は定かではなく迷信かもしれませんが、昔から受け継がれてきたものなので、できればこの慣習を大切にしていきたいですね(^_-)-☆